釣りをするということ


中国だかそのあたりの国のことわざに、
「趣味を一つだけ持つなら、「釣り」にしなさい。」
そんな言葉があったように思う。
要するに、「釣り」がこの世で最も素晴らしい趣味だと
言いたいのだと思う。
確かに、釣りは素晴らしい趣味だということには賛同出来る。
歴史も古く、地球上のあらゆる所で行えるし、
狙いとなるサカナ達の種類も豊富で、
それぞれに合わせた釣り方も多種多様だ。
道具も、初心者用のお手軽なものからプロフェッショナル用まで、
釣具屋さんに行けば、ピンキリで揃っている。
いつでも誰でもどんなカタチでも入っていける、間口が広くて奥の深い趣味だと思う。

そして同時に、問題も非常に多い趣味でもある、と思う。
ゴミのポイ捨て、ルアーや釣り糸等の放置、
禁止区域へ立ち入っての釣り、漁師さん達とのトラブル。
経験値の違いから起きるマウンティングや嫌がらせ行為、
サカナ達への虐待、外来種の違法放流に起因する在来種の絶滅、
釣り場での場所取り争い、釣り上げたサカナの窃盗、
道具類の置き引き、と、数え上げたらキリがないほど。

かく言うワタシも、釣りをたしなんでいる一人である。
釣り竿を10本、リールを10機持っているし、
タモ網も3本、ルアー(疑似餌)なんて数えきれないほどある。
いろんなサカナを狙いに行くのでほぼ通年釣りに出かけるし、
10匹以上釣れた日もあれば全く釣れなかった「ボウズ」の日も当然ながらある。

釣りを辞めようと思った日もあるが、次の日にはそんなことすっかり忘れて、
また釣りに出かけたこともある。
もう、完全に釣りの「沼」にハマっている一人である。

もう少しだけ、釣りを取り巻く環境が良くなってほしい、
釣り人達の言動が、地球に優しくなってほしい、
そう願っている一人でもある。




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