プラモデルを作るということ【前編】


プラモデルとは長い付き合いである。

初めてプラモデルを作ったのは、おそらく小学1年の時だったと思う。
当時人気だったヒーロー物のテレビに登場する、大型の飛行機を作った覚えがある。
ろくに作り方も理解しないで、説明書も読まず、全ての部品を大ざっぱにランナーから
ちぎって取り出し、家族が今まさに寝ようとしている布団の上で、作った記憶がある。
当然の様にパーツを紛失し、組み上げられないので父親に泣きすがり直してもらったが、
父親もあまり器用ではなかった為に上手く直せず、結局、完成には至らなかった気がする。

そんな初体験?にも関わらず、ワタシはプラモデルの虜になり、
今度は合体ロボットのプラモに手を出した。5体のメカが合体して
ロボットになる、アレである。

ワタシは毎月のおこづかいを全部それにつぎ込んだ。
確か2か月分位のおこづかいで1体買える値段だった気がする。
なかなか思い通りに5体は揃わなかった。
お店に行った時にある機体を買っていき、順不同で揃えた。
それでも1番人気の1号機は最後まで買えなくて、何か月か待ったような気がする。

今思い返せばそのプラモもヒドイ出来だった。
腕や脚の左右のパーツはバラバラで、どうにか組めてはいたがガタガタだった。
それでもなんとか最後の1号機を合体させて完成した時は、とても嬉しかった。

それからというもの、小学3年くらいになって自転車も乗れるようになったワタシは、
級友たちと連れ立って、向こう隣りの町にある模型店に足しげく通った。

それこそ色々なプラモを作った。
スーパーカー、戦艦、空母、戦闘機と、ジャンル問わずだった。

小学校の高学年になって、バイクのプラモも作った。
ほぼ同時期にガンプラの大流行があり、当然のようにワタシもその波に乗っかった。
初めて手にしたガンプラは、1/144のグフだった。

後編に続く




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